2015年3月11日。未曾有の被害をもたらしたあの日から4年。
忘れることのできない想い、忘れてはならない出来事・・そのひとつひとつに想いを寄せるとともに、震災がもたらす被害の大きさや未だ残されている課題を振り返り、私たちひとりひとりが防災について改めて考えるイベントを開催いたしました
※各出演者については「公演内容」をご覧下さい。
「紫苑 〜3.11 想いを寄せて〜」
「震災説明・防災について」
(東日本大震災、阪神・淡路大震災、新潟県中越大震災)
- 司会/震災説明: 竹本志帆
- 発生から4年となる「東日本大震災」、今年の1月に発生から20年となった「阪神・淡路大震災」(1995年1月17日発生)、昨年の10月で発生から10年となった「新潟県中越大震災」(2004年10月23日発生)の3つの大震災について振り返りました。
- 「東日本大震災」については、「一般社団法人 世界の子供たちのために」の事務局としてチェルノブイリと福島の支援に携わる平田誉典さんが震災後の福島で暮らす方々とじかに触れる中で見えてくる課題をまとめてくださり、そのレポートを実際のスライドと共にご紹介させて頂きました。
- 「阪神・淡路大震災」に関しては仮設住宅問題・震災関連死などについても触れました。
- 「新潟県中越大震災」については「公益社団法人中越防災安全推進機構」様から贈っていただいた「おぢや震災ミュージアムそなえ館」のパンフレットを参加者の皆様に御配りし、そちらに記載している「非常時備蓄品リスト例」などを用いて防災についてお話いたしました。
- <写真ご提供者様(順不同/敬称略)>
- 平田誉典(一般社団法人 世界の子供たちのために)
- 浜を元気に!七ヶ浜町復興支援ボランティアセンター
- 小千谷市、長岡市、小千谷新聞、公益社団法人中越防災安全推進機構
- 神戸市のオープンデータベース『阪神・淡路大震災 1.17の記録』
- 山口美紀(兵庫県神戸市)
- 片岡由美(兵庫県尼崎市)
- 熊倉一徳(宮城県石巻市)
- 他
「後藤冬樹 アコースティックミニライブ」
- 震災当初、ミュージシャンとしての無力さにもどかしさを感じる中、Twitterに投稿された「子供たちが怖くて眠れない」と言うコメントを見て、【子守唄プロジェクト】を立ち上げた後藤冬樹さんによるミニライブ。
- 参加者全員で楽しめる曲や「子守歌プロジェクト」で『少しでも不安な夜が穏やかになれば』と言う思いで作られ「HOME」を歌ってくださいました。
- 会場いっぱいの拍手や参加者の皆様の歌声に自然と笑みがこぼれる時間となり、その中でも可愛い女の子がとっても楽しそうに歌って踊っていた姿がとても印象に残るライブでした。
「ゴスペル」
- 出演:ゴスペルスクエアファミリ−
- オープニングを飾ってくださったのは、東北各地へボランティアライブに訪れ、活動拠点の関東においても、呼びかけを続けているゴスペルスクエアファミリーの皆さん。紫苑への参加は一昨年の七ヶ浜公演も含めて4度目になります。
- 合計三曲を総勢32名様で歌ってくださり、会場全体に優しい歌声が響きました。
「詩・絵本朗読」
- 「東日本大震災」「阪神・淡路大震災」について書かれた「詩」及び「絵本」を役者、声優の皆さんに朗読して頂きました。
- その時の、そして今の想いがこもった詩や絵本。ご来場の皆様も耳を傾け、時に涙されていました。
- <阪神・淡路大震災>
- 「詩集 四丁目の「まさ」」玉川ゆか 著
- 『おっちゃん』 読み手:岩下政之
- 『ミヨちゃん』 読み手:大久保ちか
- 著者、玉川さんからのメッセージ
- 『こうした震災の作品は、震災によって「書かされた」ものだと感じています。より多くの方に伝えられたらと思います』
- <東日本大震災>
- 絵本「ひまわりの おか」文:ひまわりをうえた八人のお母さん 葉方 丹 絵: 松成 真理子 (出版社:岩崎書店)
- 読み手:久光真央 BGM演奏:後藤冬樹
- ※絵本「ひまわりの おか」の内容については出版社様のサイトをご覧ください。
- 岩崎書店「ひまわりの おか」紹介ページ http://www.iwasakishoten.co.jp/special/contents/52/
- 「わたしはわすれない」作:雄勝小学校 杉山七海
- 読み手:古谷洋 BGM演奏:後藤冬樹
- ※2015年2月1日に宮城県秋保で開催された「いのちを語りつぐ会」の中で『元石巻市立雄勝小学校 徳永博志」先生が紹介された当時小学5年生だった杉浦七海さんの詩を徳永先生より許可を頂き、読ませてもらいました。
「ダンス・映像」
- 踊り手・振付:渡邊純子
- 全国から集まった空や笑顔の写真が映し出される中、「空でつながっている」の楽曲で想いを込めて踊らせていただきました。
「黙祷・キャンドルナイト」
- 参加してくださった皆様と出演者・スタッフ全員で紙コップにあかりを灯し、祈りを込めて黙祷させていただきました。
- ※紙コップは2014年10月に宮城県七ヶ浜町で紫苑を開催した際に「神戸を中心とした関西の子供達」そして「新潟県中越大震災を経験した中越の皆様」から七ヶ浜へのメッセージを書いてもらったものです
- ※各出演者については「公演内容」をご覧下さい。
<ご報告>
チケット代及び当日の募金で集まった寄付金 計59,642円となりました。
こちらは今後の紫苑の活動資金として大切に使わせていただく予定です。沢山の御協力、誠にありがとうございます。